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2019/10/27 12:16


今日は展示会のお知らせです。

伊万里で作陶されている塩鶴るりこさんの個展を開催します。

塩鶴るりこ -作品-展

私はQRAFTSで取り扱いするものを決めるときに大事にしていることがあります。

それは作り手の方が想い・哲学・姿勢にどれだけ強い芯を持ってらっしゃるか、ということです。

塩鶴さんに初めてお会いした時、「もの」の美しさはもちろんですが、塩鶴さんご本人の生き方に私は強く惹かれました。
「この人が作るものを扱いたい。この先この人がどんなものを作るのか一緒に見ていきたい。」と素直に感じました。

塩鶴さんは伊万里に登り窯を築いて今年で33年。
長きにわたり料亭や割烹料理店などの料理屋さん向けの器を作り続けてらっしゃいます。
個展などの展示会もほとんど行わず、陶器市などにも出店されないので、一般の方にはまず名前を知られていない作家さんです。

唐津の土を使い(ご自身で土を掘り)、石を砕き 木を燃やして釉薬を作り、薪をくべて窯を焚く。

誠実でストイックな作陶姿勢とは裏腹に、ご本人は気さくで朗らか。
そして他のどの作家さんよりも楽しそう。

個展や伝統を踏まえた唐津焼でありながら「唐津焼とはこうあるべき」というような気負いは全くなく、塩鶴さんが思う美しく伸び伸びとした器に私は一目で惹かれたのです。

そんな塩鶴さんの個展。
個展に向けて話をしていた時に彼女からこんな言葉がありました。

私はこれまで自分がつくったものを「商品」と呼んできました。
ですが、今ようやく自分の「作品」と呼べるものをつくることができる時が来たと思っています。
と。

今展では唐津焼だけではなく、塩鶴さんが「作品」として作りたいとおっしゃられていた磁器の器も多く並ぶ予定です。

さらに楽しみなことがもう一つ。
塩鶴さんは33年使ってきた登り窯を今年の夏に一度崩されました。
今展は9月に新たに再度築かれた登り窯の初窯作品が展示の中心となります。

私もどのような「作品」が届くのか楽しみでなりません。
彼女はいつも「これいいでしょう?」と嬉しそうに焼きあがったばかりの新作を見せてくれます。
彼女にそう言われると、その器が喜んでいるかのように魅力的に見えるんです。
皆さまと一緒に彼女の新しい「作品」を見れる時を楽しみに待ちたいと思います。

塩鶴るりこ -作品-展

11月2日(土) - 13日(水)
作家在廊日11月2日(土)、3日(日)
OPEN 11:00 - 18:00
CLOSE 11月7日(木)