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2020/10/27 22:36




今日は11月に開催する催しのお知らせです。

川口 武亮 陶展

景色のゆきさき

2020.11.21 sat - 12.1 tue
作家在廊日 11月21(土)

間違いなく私の訪問回数が一番多い作家さんは川口武亮さんです。
そして、ここ数年で一番作陶に対する変化を感じているのも武亮さんです。

私が武亮さんの作品を知った時は粉引や三島や刷毛目などの白化粧の作品がほとんどでした。
あたたかみのある陶器の白を表現する武亮さんに惹かれ、手に取った日のことは今でも覚えています。

5年ほど前でしょうか、QRAFTSを始めるにあたり挨拶へ伺う頃には灰釉での表現が始まっていて、白化粧と灰釉の組み合わせによる深みのある白の美しさに再び心惹かれました。

そして今、黒釉や掛け分けの作品など、かつての白い姿を微塵も感じさせないような作品がほとんどを占めるようになっています。

茶陶、茶花、茶懐石など茶の湯の影響…
唐津焼の影響…
様々な様式美の影響を受け、生活の道具としての器でありながらも工藝的な深みを求めるその姿を見ていると作家としての覚悟を感じます。
過去の自分の作品に対する期待や要望を自覚しながら、新しい未来へ向かう作品を貫く強さ。
過去の実績や評価を捨て、新しい表現を求めることには不安や葛藤もあったことだと思います。
ですが、近年の武亮さんは本当に楽しそうに作陶に向かわれています。
目指すものを素直に表現する楽しさ…そこから生まれる作品にはやはり物言わぬ力強さと魅力があります。

武亮さんが求めるものには終着点はなく、ずっと追い求めることを貫くことが終着点なのだと思います。
そんな彼の景色のゆきさきを見守り、皆さまにお伝えするのが唯一私にできること。

景色のゆきさき…
今ここにある彼の景色を皆さまにもご覧いただけましたら嬉しく思います。

川口 武亮 陶展

景色のゆきさき

2020.11.21 sat - 12.1 tue
作家在廊日 11月21(土)
休廊日 11月26日(木)