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2021/12/18 21:30








2022年 雲仙在住の画家 桑迫賢太郎さんの絵画展からQRAFTSは始まります。

桑迫賢太郎 絵画展 -talk to flowers-

2022.01.08 sat - 01.18 tue

作家在廊日 1月8日、9日、15日、16日
休廊日 1月13日

在廊日には賢太郎さんオリジナルストーリーの紙芝居の会を開催します。
もちろん紙芝居の絵は賢太郎さん直筆です。

桑迫賢太郎 紙芝居の会
・1月8日 16:00 - 17:00
・1月9日 11:00 - 12:00
・1月16日 11:00 - 12:00
参加費 大人 ¥1,000、 小人 ¥500
※予約不要

そして、15日は賢太郎さんと親交のある音楽家の青木隼人さんをお招きし、ギター演奏会を開催します。

青木隼人 ギター演奏会
・1月15日(土) 13時開場、13時半開演
共演 桑迫賢太郎 詩の朗読、紙芝居 
参加費 ¥3,500

青木さんの音楽はQRAFTS店内で日常的に流しています。
青木さんのギターを聞いていると気持ちが凪の海のようにすっと落ち着きます。
音に身を任せていると慌ただしいい日常から穏やかな自分を取り戻すような感覚になるのです。
この度、賢太郎さんを通じてこのような機会を設けることができて本当に嬉しく思っています。
ご都合あう方は是非ご参加くださいませ。


桑迫賢太郎 絵画展 -talk to flowers-

2020年12月の或る日。
日も暮れはじめ閉店準備をしていると一組の夫婦が入店してきた。
 海外の絵本の主人公のような出で立ちと柔らかい口ぶりで話す二人。
 私は二人の言動が気になってしまい、つい時間を忘れて話し込んでしまう。 
聞けば彼は絵を描いているという。
この人がどんな絵を描くのだろう…。 
好奇心にも似た期待を抱いていると、彼は自身の絵が印刷された一枚のポストカードを私に手渡してくれた。
そこには私の「絵」の概念では計れない絵が描かれていた。
何を描くでもなく、ただ色が隣り合い、重なり合い、集まり、一つの「絵」となっていた。 たった一枚のポストカード、ほんの一瞬の間に私は彼の世界に落ちてしまった。
これが彼との初めての出会いだった。

そうして程なくして私と彼は互いの店とアトリエを行き来するようになる。
訪問の度に彼から届くお礼の手紙。
 そこには文章と共に花のスケッチがいつも添えられていた。
 健気で喜びに満ちた表情をした草花の姿。
 力みのない線は消えそうでありながら確かに強く、まるで草花の生命そのものを見ているようだった。
彼にとってみれば何気ないスケッチだったのかもしれない。
けれど、私にはその手紙が一つの作品にしか見えなくなっていた。

初めての出会いから一年。
彼の庭で幸せそうに笑う草花たちの一年間の姿を描き留めた素描が今展の中心となる。

彼からの手紙を受け取った時のあの宝物のような感覚。
私の心の奥深くで輝くあの感覚を届けたい。